八丁味噌、徳川家康公の出身地、そして、岡崎城などで有名な城下町、岡崎。中心部のエリアは、街あるきにちょうど良い距離感の範囲内に、歴史や文化、暮らしと営みがギュッと凝縮されていた。それらをつなぎ合わせて、2日間週末にふらりと来て楽しみ、城下町の歴史と営みを満喫して帰るというツアーを実施するという市と協業の実験的プロジェクトだった。城下町らしい通りを一本奥へ入ると時の流れを感じる歴史ある寺院があったり、住宅街に突然現れる和蝋燭店に一歩入れば江戸時代からタイムスリップしたかのような年季を感じる工房があったり。新旧が交錯し、共存するこの街を歩くのがとても好きになった。本場の八丁味噌は体が喜ぶようなおいしさ。かつて商人たちがよく使っていたという和蝋燭の提灯を片手に散歩するなど、クライアントの溢れるアイデアや思いをこめて、コンセプトは「みる、ふれる、かたる、ともる」に。旅で街の様々なものを近くで見て体験して楽しんで、旅の終わりは岡崎城の提灯散歩で締めくくられたのだが、提灯と同時に心にもぽっとエネルギーが灯るような旅になるように、という願いを込めた。
Okazaki Stay
2022-2023 Okazaki, Aichi
Client. Satoyume Co.,Ltd.
Creative Direction
& Graphic Design & Copywriting. Naoko Tatsumi
Photograph. Daisuke Takashige
Web Design. Naoko Tatsumi
Special thanks: Marco Lui(English copiwriting)